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オバマ大統領三題話

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オバマ大統領が天皇陛下にお辞儀
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オバマ大統領が訪日中に天皇皇后両陛下と昼食をともにした。場所は宮殿ではなく御所だった。
宮殿・御所いずれも皇居内の施設だが、宮殿は公式の場・御所は両陛下のお住まいである。

通常は賓客を迎えるのは宮殿だが、オバマ大統領の訪日日程変更と天皇即位20周年が重なり
お互いのスケジュールの都合でいわば簡略化された形だ。御所で天皇皇后両陛下と対面したオ
バマ大統領のお辞儀が深すぎるというので、アメリカで一部話題になったらしい。



写真でみると最敬礼しているようにも見えるが、動画では一瞬である。最敬礼とも見えるが、敬意
を表したところ、大統領と天皇の身長差も手伝って深くなったともみえる。

話題になる以前にこの映像をみたときにも「意外と敬意を示してくれるんだな」と思ったが、アメリカ
人にとって大統領が、他国の首脳に頭を下げるのに不快感を持つものもいるのだろう。特に保守系
メディアのFOXで大々的にとりあげていたようだ。

ところで、この問題について大統領報道官はメディアに「天皇に敬意を表したもの」と答えていた。
当然、原文は「Pay respect to the Emperor」とでも言ってるのかと思っていたが、「head of state」
と言っていた。「head of state」はふつう元首と訳されるのだが、天皇が元首であるかどうかは諸説
あって定まっていない。

ただ、外国使節が信任状を渡す相手が天皇であったり、大臣や大使・公使の認証を天皇が行うため、
外国に対しては「天皇が元首」ということが通例になってはいる。私がみたニュースが「head of state」
という一般名詞を「天皇」という固有名詞に訳したのも、こうした論争に入りたくなかったのか、と深読
みしてしまう。



オバマ大統領の晩餐会に侵入
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ホワイトハウスで開かれたインドのシン首相の歓迎晩餐会に、招待されていないカップル
入り込んでオバマ大統領と握手までしたという。こうした招待客の中にはふだんホワイトハウス
に出入りしない、例えばインドとの特別関係者などの一般人が招待される場合がある。くわえて、
犯人?はブラックタイとドレス着用で来ていたので、警備関係者もまさか招待されていないとは
思わなかったのだろうが、明らかにミスである。私の経験でも大統領出席の場に同席するだけで、
半年前からパスポートのコピーを提出させられたほどの厳重さであった。あるいは、会場が一般
人も出入り可能なホテルなどではなく、ホワイトハウスということで気の緩みもあったのだろうか。

イギリスでも女王の寝室にまで入り込んで二言三言会話したり、警備員にワイロをつかませて
宮殿内に入った記者が記事で暴露したりという事件もよく聞く。日本の場合、皇居に侵入事例
もゼロではないがあまり聞かない(ただ、皇居や青山御所の警備は超厳重だ。何もないときで
も周囲は何十メートルおきに警官が徘徊している)。

洋の東西を問わず、有名になりたい・変わったことをして注目を浴びたいという○カはいるものだ
が、どうやら日本では事件・事故のTV中継に映りたがる受動的○カは多いが、計画を練って実
行に移す能動的○カは少ないようだ。しかし、気球騒動の母親が日本人だったように、そのうち
日本でも能動的○カが出てくるに相違ない。



オバマ大統領支持率50%割れ
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オバマ大統領の支持率が50%を割った。これはフォード、クリントンに続く支持率50%割れの最
速記録だという。すごい下がった気がするのだが、じつは日本でのオバマ大統領の就任当時の支
持率は軒並み80~90%だったのだが、もともとアメリカでは68~80%、だいたい70%強というとこ
ろだった。

日本では首脳の支持率といえば、期待感やイメージの占める部分が大きい。森さんと鳩山さんが
同じことをしてもだいぶ支持率は違うのではないか。

話を簡単にするため、ざっくりとした割合を出せば、アメリカでは共和党3割、民主党3割、その他3~
4割と考えればよいのではないか。オバマ大統領の支持率70%とすれば、民主党支持者+その他
をまとめたもので、残り3割は特別な理由がない限り民主党は支持しない。

ブッシュ大統領は9.11後に90%近い支持を集めたが、アメリカは外に対するときには一致団結する。
つまり、政党・思想信条が異なる場合でも緊急事態には一丸となるということだ。戦前の日本陸海軍
は、ここを見誤ったともいえるのだが、話がそれるので詳しくはふれない。たぶん、今の時点でも日本
が攻撃された場合、首相によっては90%の支持率は出ないのではないか。あるいは、どんな事態に
なっても反撃を許さないひとや反戦活動するひとが一定数あると思う。

逆に、どんなに支持率が下がっても40%以下にはならないのもアメリカ大統領の特徴だろう。基礎票
3割程度は動かないのだ。あるいは、「絶対に共和党(民主党)の党利党略には乗らないもんね~」と
いうひとがいるというべきか。日本では竹下内閣の4.4%、宇野内閣の10%、あるいは森内閣の16%と
いうのがあった。これは、「もう替えればいいじゃん」という意思表示なのかもしれないが、アメリカの場
合、大統領は日本の首相のようにホイホイ替えられないし、国民の間にもそういう発想はあまりないの
ではないか。

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